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  栗山町で起きている「有害鳥獣」による被害

栗山町の産業・林業・畜産業に関わる業務を担っています。

「有害鳥獣」とは?

エゾシカやキツネなど、野生動物をまちなかで見かけることはありませんか?

家庭菜園や農作物への被害を与えるなど、私たちの生活に影響を及ぼす野生動物を「有害鳥獣」と呼びます。

有害鳥獣による被害の現状

栗山町の農作物に被害を与える有害鳥獣は、主にエゾシカ、アライグマで、特にエゾシカは令和4年度の被害額の約8割を占めます。有害鳥獣による主な農作物被害は以下のとおりです。

 

エゾシカ   種いも、水稲、大豆、小麦など

アライグマ  いちご、スイートコーンなど

ウサギ    大豆など

 

農業被害のほかにも、家庭菜園や生ごみの食い荒らし、空き家への侵入、人への威嚇など、有害鳥獣による被害は私たちの身近なところで起きています。

鳥獣被害に対する行政の取り組み

栗山町の取り組み

有害鳥獣による被害を抑えるため、猟友会への駆除委託や、クマ出没時の対応などに予算を充てています。

予算内訳(町)

委託料 (猟友会への駆除委託費) 558万円
報 酬 (駆除の報酬) 27万円
報償費 (わな設置等費) 13万円
旅 費 (駆除の出動費) 10万円
需用費 (物品購入) 7万円
交付金 5万円
合 計 620万円

 

 

令和4年度は猟友会への委託により、エゾシカやアライグマなど合計1,227頭/羽の有害鳥獣を駆除しました。

また、栗山町だけでなく、近隣市町と連携した「南空知広域有害鳥獣被害対策協議会」(栗山町・夕張市・由仁町・長沼町・南幌町の1市4町体制)を設置し、広く対策を行っています。

 

南空知広域有害鳥獣被害対策協議会の取り組み

  • 狩猟免許取得支援

狩猟免許試験の受験料や試験前の予備講習料、健康診断料など、免許の取得に関わる費用を助成しています。

  • エゾシカ一斉捕獲

エゾシカは積雪が多くなると、餌を求めて雪が少ない地域(越冬地)へ移動します。

栗山町では12月~3月に町内国有林など越冬地に集まるエゾシカを効率的に捕獲しています。

  • OJT研修(On-the-Job-Training)

ハンターの人材育成を目的とした研修です。熟練のハンターが経験の浅いハンターに、猟銃による捕獲やわなの設置方法など、捕獲に関わる技術全般を現地で指導します。

  • エゾシカライトセンサス

地域ごとに生息するエゾシカの密度を把握する調査です。車からライトを照らし、光の反射でエゾシカの目が青白く光ることを利用して頭数を数えます。

有害鳥獣への対策に向けた今後の課題

全国的にハンターの高齢化による担い手不足が問題になっていますが、栗山町も同じ問題を抱えています。

ハンターの数が減ると、農業被害の拡大や若手ハンターへの技術継承が困難になるなど、様々な問題につながります。

 

有害鳥獣対策にはハンターの取り組みだけでなく、それぞれの市町村による対策や連携、そして私たち個人が「自己防衛」に意識を向ける必要があります。

例えば、柵を設置したり、有害鳥獣の隠れ場所となるヤブを刈ることで、農地や生活圏への侵入を防ぐことができます。また、有害鳥獣を引き寄せる原因となる生ごみを放置しないなど、私たちにとって身近な取り組みも対策につながります。

 

 

若手ハンターの声 猟友会栗山支部 川名 いつみさん

町民の皆さんへ

有害鳥獣による被害は私たちの身近なところにあります。
例えば、放置されたごみや雑草など、私たちにとって食べ物にならないものでも、有害鳥獣にとっては餌になることがあります。
ごみ出しのルールを守ることや家屋の周りの草刈りなど、普段の生活から対策を心がけ、有害鳥獣を引き寄せないようにしましょう。

産業振興課農林業振興グループ

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「まちの予算概要説明書は毎年読むけど、内容が分かりにくいし、自分たちの納めた税金がどのように暮らしに反映されているのかイメージできない…」

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